夜が明けても傍にいて。
第24章 恋の終わりと恋の始まり。
私は幸せだった。
恋人に戻ってから一週間程が経っていた。
先日の休みは慎也の公言通りシーツを買いに行った。
会社でも相変わらずランチに二人で一緒に行っているから他の社員にも公認され
課長の本命は宮西だったんだ、なんて噂になっていた。
課長はよく笑うようになってから以前よりも他の部所の女の子にも人気があって
“月下さんとの方がお似合いだったのに”
なんて話が耳に入ったりして
時々胸がチクッと痛んだ。
落ち込むと分かりやすい私。
美穂と幸太がその都度励ましてくれた。
そして今夜…幸太と二人で会うことになっていた。
それは何故かというと、
数日前---
「莉菜ちゃん、今度二人でゆっくり飲みに行かない?」
「え?」
「もう、あの北崎課長には敵わないのはわかったから…ちゃんと終わらせたいんだ…。
最後にもう一度だけ気持ちをぶちまけたい。
そして思いっきり
振って欲しいんだ…。」