夜が明けても傍にいて。
第24章 恋の終わりと恋の始まり。
慎也には許可を取ってある。
ただし、1時間だけ、と。
その時間に迎えに行くからと言われている。
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定時になり、まだ仕事をしている課長に「行って来るね。」とメールを打って幸太と会社を出た。
そして、私達がよく利用する社員割引が適用される居酒屋に着いた。
「「お疲れ。」」
ビールで乾杯した。
「一時間しか無いんだよね?
しかし、課長も悪魔だよな。莉菜ちゃんに手を出す訳じゃあるまいし…。」
幸太は呼び方を莉菜、から莉菜ちゃんに戻した。
私もその方がしっくり来る。
莉菜、と呼ぶ度に課長から「ちゃん、付けろ。」と、又は、「宮西さんと呼べ」と指摘され続けていたからだ。
幸太はジョッキを一気に飲み干すと
フゥー、と息を吐いた。
「これが最後の告白だから、しっかり聞いて?」
何とも切なそうに呟く幸太を見て
私の鼓動は速まった。
ただし、1時間だけ、と。
その時間に迎えに行くからと言われている。
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定時になり、まだ仕事をしている課長に「行って来るね。」とメールを打って幸太と会社を出た。
そして、私達がよく利用する社員割引が適用される居酒屋に着いた。
「「お疲れ。」」
ビールで乾杯した。
「一時間しか無いんだよね?
しかし、課長も悪魔だよな。莉菜ちゃんに手を出す訳じゃあるまいし…。」
幸太は呼び方を莉菜、から莉菜ちゃんに戻した。
私もその方がしっくり来る。
莉菜、と呼ぶ度に課長から「ちゃん、付けろ。」と、又は、「宮西さんと呼べ」と指摘され続けていたからだ。
幸太はジョッキを一気に飲み干すと
フゥー、と息を吐いた。
「これが最後の告白だから、しっかり聞いて?」
何とも切なそうに呟く幸太を見て
私の鼓動は速まった。