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夜が明けても傍にいて。

第25章 溺愛の症状。

「さ、ご飯にしましょ?」


「菜々ちゃん、酒を持って来てくれ…。」



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「俺が莉空、お母さんは菜々。
二人から一文字ずつとって莉菜って付けたんだ。」


「いい名前ですよね。」


「だろ?」



ビールは好きだけどお酒は苦手なのに
お父さんと酒を酌み交わす慎也。


お父さんに付き合って飲んでくれている姿が堪らなく愛しい。


それから…


普段は飲まないお酒を特別な時だけ飲むお父さん。


今日はお父さんにとっても特別な日になってくれたのかな…。





「このりーちゃんの顔、最高だろ?」


「はい、可愛いですね。」


私の子どもの頃の写真を引っ張り出してきて私の自慢を始めるお父さん。


「りーちゃんは子どもの頃からモテたから男が寄り付かないようにするの、苦労したんだぞ。」


「えー、私その話知らないし。」


「お父さんったら、男の子から電話が掛かって来た時も男の子が遊びに来た時も、莉菜は出掛けてて居ないって嘘をついてたのよー。」



だから、子どもの頃
お父さんと遊んでいることが多かったのかな…。

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