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夜が明けても傍にいて。

第25章 溺愛の症状。

食事を終えて私とお母さんが台所で洗い物をしている時、


お父さんと慎也は二人とも顔を赤くしながら縁側で涼んでいた。


………………………………………………

……………………………。



「莉菜は……しょっちゅう泣いてないか?」


「泣いて……ます。」



「莉菜は昔から泣き虫なんだ。」


「…はい…。」



「莉菜は子どもの時モテたからか同性に僻まれることが多くて…友達が少なかったんだ。」


「…。」


「中学に入ってからは友達も沢山できて安心したんだが、

小さい頃にそういう目に合っているからか
人付き合いが苦手でね。

何かあっても自分の気持ちを相手に伝えずに泣くことで無理に解決させてしまうところがあるんだ。

何も解決なんかしないのに…。」


「…。」


「だけど、莉菜は…変わったな…。
北崎君のおかげなのかな…。」



「僕は…何も…。
莉菜さんをただ…好き過ぎるだけですから。」





「フッ…。


好き過ぎるだけ…か…。」



「はい。」


「莉菜が泣いてて自分の気持ちを我慢していることがあったらその時は

泣いている理由を、ちゃんと聞いてやってくれ。」


「はい。」


「もう、君ならわかるだろ?

莉菜が素直に言っているか、意地を張っているか。」


「はい。」





「北崎君、













莉菜を…頼むな?」





「はい、任せてください。」

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