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夜が明けても傍にいて。

第30章 夜が明けても傍にいて。

小さな結婚式だったけど私はすごく幸せだった。


お父さんお母さん、美穂、幸太。
愛花さんとハナ、それから弥生さんも元気な姿で出席してくれた。


お父さんは終始泣いていた。
もちろん私も…。


慎也の目も潤んでいた。




あの日を一生忘れない…。



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あれから一月が経とうとしている。
私達は新居の一軒家に引っ越していた。


「慎也、今日のお弁当はカツの卵とじだからね。」


「おう、サンキュ。」


私は専業主婦になり毎日家事に専念しながらハナとご主人様を想う日々。


日に日に好きな気持ちが増して行く…。



「莉菜、今日も綺麗だよ…“チュッ”」


「いつもありがとう。」



「じゃ、行って来る。」


「いってらっしゃい、気を付けてね。」


「あぁ。」


“チュッ、チュッ”



私達は一日に何度もキスをする。


そして慎也は相変わらず毎晩のように抱いてくれる。




愛されても愛されても、もっと愛して欲しいし…


愛しても愛しても…




もっと愛したい。

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