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夜が明けても傍にいて。

第30章 夜が明けても傍にいて。

毎朝目が覚めると慎也は私の身体に絡みついている。


あの頃のように目覚めと共に慎也を探したりすることは、もう無い。


傍にいてなんて願わなくても慎也は私を一番に考え大切に想ってくれて


いつも傍に居てくれる。



「おはよう、莉菜。」

「おはよう、慎也。」


「今日も可愛い過ぎ…。」

「慎也も今日もカッコイイよ。」



“チュッ”


「莉菜…愛してる。」


「私も…愛してる。」


“チュッ”


「今日も莉菜が好き過ぎて朝から萌えーだ。」

「ふふっ、何それ。」


「いちいち可愛いっつーの。」


“チュッ、チュッ、チュッ”


「今日も一日俺のことだけ考えて待ってろよ?」

「言われなくても毎日慎也のことだけで頭も胸もいっぱいだってば。」



「莉菜、

俺…キュン死寸前。」


“うっ”と胸を押さえて苦しそうな振りをする慎也。


「慎也、大丈夫?人工呼吸してあげるね。」


冗談に付き合って濃厚なキスをプレゼントした。



唇を離すと慎也はとろけるような目で言った。


「莉菜…逆効果だろ?」






私達の朝は毎日こんな感じだ。


もちろん夜も…。




私達はずっと…幸せな日々を過ごしていくのであった。


















夜が明けても傍に居て。




完。

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