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夜が明けても傍にいて。

第37章 番外編⑥

私を後ろから優しく抱き締める慎也。


「このペッタンコのお腹の中に居るんだな。

俺達の赤ちゃん…。」


そう言いながらお腹に手を回す。


「男か女かいつわかるんだ?」

「まだまだ先だよ。」


「可愛い莉菜に似た女の子がいいな。」

「私は慎也に似たイケメンがいい。」


お互いにまだ見ぬ我が子を思い浮かべて顔が綻ぶ。



「可愛い女の子なんか生まれたら彼氏が出来た時
慎也どうなっちゃうんだろ…。」


「おいおい、今からそんなことで心配させんの止めてくれよ。」


「だって、想像つくんだもん。

慎也、うちのお父さんに似てるから…。」



「結局は…娘の思うようにって…

娘がそれで幸せならって…


思っちゃうんだろうな…。」



慎也はそう言うと、深い溜め息をついた。



「俺は…


莉菜を想い、娘を想い…


寿命まで心臓が持つだろうか…。」


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