夜が明けても傍にいて。
第40章 番外編⑨
季節は秋に足を踏み入れ…夜になると肌寒さを感じる今日この頃。
今夜も毎週恒例のようになっているお庭でBBQ。
今年はこれが最後かもしれない。
五歳になった慎莉はすっかりお兄ちゃんになって
莉々奈の面倒を見てくれるようになった。
あんなにママっ子だったのに今じゃ、“大きくなったらパパみたいにカッコ良くなりたい”なんて…
今じゃパパ、パパって…。
何だか寂しく感じるのは
秋のせいなのかな…。
「よし、今年最後の花火だー!!」
「やったぁー!!」
「慎莉、バケツに水入れて来てくれ。」
「了解!」
それでもこの光景は私にとって
宝物だ。
大切な大切な…家族。