夜が明けても傍にいて。
第40章 番外編⑨
「だってさ…」
「…?」
「だってさ、莉奈が笑ってくれたから…。
俺が作った庭用のテーブルも椅子も
莉奈が喜んでくれたから…。
慎莉が俺の作ったブランコで遊んでる時も
俺が莉々奈をあやしている時も
慎莉と莉々奈が笑えば莉奈も笑うだろ?
だから、最近は…慎莉と莉々奈が喜ぶことばかり考えていたかもしれない…。」
慎也…。
「だけど、俺の独りよがりだったみたいだな…。」
「違うの、慎也…ご、ごめん…。
私…幸せだよ?幸せだけど…」
「わかってる…。
俺に…
もっと、構って欲しかったんだろ?」
/////…。