テキストサイズ

夜が明けても傍にいて。

第8章 元カレと元カノの存在

定時になり、課長達が戻って来る前に私は会社を後にした。


家に帰り、食事もお風呂も済ませると携帯を握った。


“お前、もう”の続きを聞くために。


課長の名前を出し、後は発信ボタンを押すだけだった。






♪~♪♪~♪♪♪~♪♪





---目が点になった。


一瞬訳がわからなかった。



だけど---


急に鳴り出した携帯は、

何度見ても“北崎慎也”が着信しているようにしか見えない!!!


---嘘!

嘘でしょう!



通話ボタンを押した...





「も、も、もしもし?」


「フッ…しょっちゅう噛む奴だなお前は。」


「す、すみません…興奮しちゃって。」



「悪いが…急ぎの用があって電話したんだ。」


---なんだ…仕事の話しか。


「はい、何でしょう?」


「......。」


「課長?」


「...あ、いや…」



「課長…どうしたんですか?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ