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Love chance

第12章 元彼女

ハザードが点灯して
一人の女性が降りてくる
髪は栗色に反射した陽射しを浴びて
キラキラ風に揺れ

久々に元彼女が現れる


「みっけ!綾人?」

勝負服に
歌詞から飛び込んできそうな笑顔


「よっ!元気そうだね。」

綾人は、不覚にも
見惚れた。


「何してんの?何処に行くの?」


長い脚がショートパンツからクロスする



「俺は、今から買い物だよ。ルナは?」


黒いマスクを上にあげて

くちごもる


「あたしは、いまからスタジオよ。
あ。来週のミュージックバング
一緒だね。楽しみにしてるから。」

サングラスを外しウィンクした。


「まぁ。楽しみにしてるよ」
俺は、まだルナを忘れていない。


運転席から
男が出てきた。



某大手 アイドルの 足立 翔



「ルナ。行くぞ!」



ルナは、振り返り手を振る



「またね。。綾。」


綺麗だった

彼女は、アイドルの ルナ。

昔、まだ駆け出しだった彼女と
出会い
恋に落ちて、、、捨てられた。



でも、、、未練タラタラだ。


ルナの総てが俺の理想だからだ。。



青信号から赤にかわるのを
忘れるくらいに
俺は、ルナが乗る車をみおくった
さぞ
滑稽だろうな。

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