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ホラーな短編

第2章 心霊スポット

「晃、どうしたんだよ」




晃に追いついた俺達は、晃に聞いてみた。




「霊が出る井戸って、コレだ」




晃の話によると・・・・・・




その昔、ある男が大量の町人を殺し
その後、この井戸に身を投げ自殺した。と言うものだった・・・・・




「それ以来、この井戸から男のうめき声や助けを求める声が聞こえるらしいぜ」




「なんか、嘘っぽいな」



そう言って、鼻で笑う亮太。




「あ~ぁ、今日も幽霊には会えなかったな~」




両手を頭の後ろにやり、「もう、帰ろうぜ」と踵を返す亮太。




俺も、そんな亮太の後に続いた。





「おい晃、行くぞ」




後ろを振り返り、晃を呼ぶ亮太。




見ると、晃は井戸の中を覗いたまま動かない。




「おい、晃」



少し大きめの声で、叫んでも晃は何の反応も見せない。




「たくっ!何やってるんだよ、あいつ」



亮太は少しイライラしながら、晃の元へと向かった。



俺は、ポケットからタバコを取り出し口に咥えた。




「晃!帰るぞって言ってんだろ!」




亮太の怒鳴り声を遠くで聞きながら、紫煙を1つ吐き出す。















ガン!



「ぐぁぁぁぁぁぁ!」





「・・・・・・・・・っ!」




物凄い音が聞こえたかと思うと、亮太の叫び声が聞こえた。






ガン!





ガン!





懐中電灯を点け、音のする方を照らすと・・・・・・・・







ガン!






「晃!何してんだよ!」





晃が、亮太に馬乗りになり石で亮太の頭を何度も殴っていた。




俺は急いで2人の元へ向かった。









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