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『好き』の重さ

第14章 赤い糸

約束の店に着いたのは5分前だった


「いらっしゃいませ〜
ご予約ですか?」


見覚えのあるアルバイトの女性が、明るい声で迎えた

「いえ…あの…
待ち合わせなんですが…
待たせて頂きます」


「今しがた来られた男性の方も待ち合わせだと…
芝田さんとおっしゃいましたが違いますか?」


ドッキン!!
鼓動が跳ねた


「そ、その方です!」


「では、ご案内致します」


女性はにこやかな笑顔を作って私を店の奥へと案内した。


前回よりも静かな店内を進み、ひとつの個室の前で立ち止まった


「此方で御座います」


そう言って、アルバイトの女性は案内した部屋の扉を開けた



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