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私は課長と待ち合わせ、大通りから路地に入り数件並んだ店の中程にある小料理屋に入った。


課長の行き付けらしく、美人女将さんが｢何時もの席が空いてます｣と言って、カウンターの奥の席に案内してくれた。


｢いらっしゃいませ｣


チラッと私を見てもう一度｢いらっしゃいませ！｣
と言ってから、

｢お飲み物は何にしましょうか？｣

穏やかな笑顔で訊ねた。


｢女将さん、彼女は私の部下だからね！。

仕事では、何時も無理をして貰っているから、たまには美味しいものをご馳走しないとと思ってね！｣


｢まぁ…
別に、何も聞いてはおりませんけど!?
可愛い部下さんですね｣


｢あ…いや…あの…(汗)
ｺﾎﾝ！
…星川さんは何を飲む？
取り敢えず生でいい!?｣


顔を赤くして慌てる課長に向かって頷いた。


女将さんの前では只の男になってる…


自然に私の顔も熱を帯びた。