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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第1章 叶兄弟とか面白くねぇし

軽快に走り出す自転車。

というか、このままでは本当に遅刻してしまうと、むぅは全速力でペダルを回した。


「んーっ‼︎ 」

むぅの背後から、フガフガと苦しげに潜った声が聞こえる。

「口は閉じても、鼻で息しろよ」

呆れたように返すむぅ。


その言葉に、今度はフンフンと鼻を鳴らす音が聞こえてきた。

「鼻息荒過ぎだろ、うるせぇし…」

呆れたような声とは裏腹に、むぅの顔は何処か楽しそうだ。


「んふーふ、んふーふ」

「……なめこかよ? 何言ってるかわかんね」

「んんー、んんー!」

「……口開けて喋れ」


これを狙いじゃなくて本気でやってるから、天然って厄介だ。

むぅはそう思いながら、呆れたように呟いた。

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