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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第1章 叶兄弟とか面白くねぇし

「ぷはぁっ‼︎ 早い早いーって言ったの〜」

大きく息を吐き出して、蘭が後ろからご機嫌にむぅに声を掛ける。

ククッと喉の奥で一笑いし、むぅはペダルを漕ぐ足に力を込める。


「お前のせいでのんびりしてる暇なくなったんだよ‼︎ 」

「そうだった! むぅ、急いでー、遅刻しちゃうっ」

むぅの背中を必死に押す蘭。


不意に離された、蘭の腕が回されていた場所に寒さすら感じた。


「それ意味ねぇし! てか、ちゃんと掴まってろよ!」

「ラジャー‼︎ 」

むぅの言葉に、素直にまた抱き着く蘭。

むぅの口端が嬉しそうにキュッと持ち上げられる。


全速力の自転車は、始業時間ギリギリに校門を走り抜けた。

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