愛してください~BL短編集~
第1章 保険医×不良~羽山×慎~
「ん.....ここは.....保健室?」
俺は重たい身体を起こして保健室のベッドで寝ていた事を思い出した。
確か...喧嘩して鉄パイプで頭殴られて血が出て保健室で手当てしてもらって、そっから記憶がない。
俺は安田 慎(ヤスダシン)不良だ。
総長とかやっている。
高校3年。成績は下の下。
ジャラ...ーーーーー
「は?なんで鎖で繋がれて....」
「やぁ、気がついた?」
「くっ....テメェ......。」
爽やかな笑顔を見せるコイツは
羽山(ハヤマ)この学校の保険医だ。
俺をここに縛り付けたのは紛れもなくコイツだ。
抵抗できない屈辱。
最悪だ。
「君、総長やってるよね?」
「...っだから何だ!早く外せ!!!」
「立場分かってんのか?」
口調がいきなり変わり背筋がゾクッとした。
これは恐怖。
この俺が.....。
羽山はゆっくり俺に歩み寄ると頬を軽く撫でた。
そしてニヤリと笑った。
「外して欲しい?」
「....外せ...。」
「まだ分からないようだな。まぁそろそろだろう。」
そろそろ?
っ!.....身体が...熱い?
息が荒くなる。
羽山を見ると効いてきたな。
と言って俺の服を脱がし始めた。