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愛してください~BL短編集~

第5章 年下じゃ、ダメ?~龍也×遙~


「遙(ハルカ)先輩って売春してるんですよね?
俺、龍也(リュウヤ)って言います。
俺とシませんか?」



屋上、強い風が吹く秋の昼。
そいつはいきなり現れ、俺に笑顔でそう言った。




1時間前俺は授業をサボるため屋上に来た。
定番の場所だが意外とばれない。

俺は地面に仰向けに寝そべり、空を眺めていた。



売春をしているせいなんだが、腰が痛くてこうしてサボっているわけだ。
売春をするきっかけになったのはお金に困ったから。
男が相手なのはここは全寮制男子校だからだ。
恋愛対象が同性とゆうやつが沢山いるから仕方がない。



寮に帰ろうと思い立ち上がった時、屋上の扉がゆっくり音をたてて開いた。
教師かと思っていた俺は出てきた人物に驚いた。

何故なら、生徒だったからだ。
そしてそいつは初対面の俺にまるでこうなることを計画していたかのような見透かした笑みで「シませんか?」と言ってきた。



そして今に戻る。



「龍也...だっけ?俺に先輩って付けたってことは1年?」
「はい、そうですよ。」
「で、いくら出すんだ?」



俺はいつも通り普通に終わらせるはずだった。
いつも通り。



                         

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