愛してください~BL短編集~
第5章 年下じゃ、ダメ?~龍也×遙~
「いくら出せば、俺だけのものになりますか?」
「..........はい?」
龍也はニコニコしながらそう言った。
流石に今まで売春してきて言われたことがなかったから戸惑う。
相変わらず、龍也はニコニコして俺の返事を待っている。
コイツは何がしたいんだ?
「どうゆう意味だ?」
「そうですね.......分かりやすく言えば、俺と付き合ってください。ってことですね。」
は?
付き合う?
俺が誰かと?
そんなわけがない。
今までお金のためにしてきたんだ。
誰かのものになるのはもううんざりだ。
俺は一人でいい。
「........」
なんで断らないんだ俺!!
人は信用したらダメだろ?
また、あんなめに会いたいのか?
無理だって言葉が出ない。
俺は何を期待しているんだ....。
期待していいのか?
「遙先輩!また来ますね?
返事はその時でいいです。では。」
「....ちょっ!.......」
俺が引き止める前に龍也は屋上から去っていった。
俺はまた、地面に仰向けに寝そべり、目をつむった。