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愛してください~BL短編集~

第5章 年下じゃ、ダメ?~龍也×遙~




目が覚めたときにはもう下校時刻はとっくに過ぎていた。
俺は重い体をおこし、教室に向かった。

その間も龍也のことが頭から離れなかった。
俺に告白しようとするやつなんて今までいなかった。
それは俺が誰とも付き合わない宣言をしたせいでもあるが。



そう言えば俺が売春を始めたのはこのくらいの時期だったな。



そんなことを考えていると教室に着くのは早かった。
鞄を取り教室を出ようとしたときだった。



「よぉ…遙。」



後ろを振り返るといつの間にか不良で有名な男が立っていた。



「はぁ……せめて先輩をつけろ。
お前といると俺が後輩みたいにもえるだろ。」
「いいじゃねぇか。」
「で、今日はいくら出す?」
「10万でどうだ?」
「10万か……いいよ。じゃあ行こうか。」



そう、コイツも俺の客。
ヤる時は10万~20万
キスは1万
挿入なしは5万
これが俺自身の金額。
たまに20万以上出すやつもいる。



普通の人なら高い金額かもしれない。
だが、ここは金持ちが通う全寮制男子校の学園。
そいつらからしたら、安いんだろうな。



俺はちなみに特待。
頭だけはいいから。
あと、金持ちなら売春なんてしない。
それだけだ。





寮に着くとカードキーで鍵を開け、寝室とは別の部屋に招き入れた。
そこは寝室みたいにベッドがある。
ヤるための。
だってヤった後のベッドで寝るのは嫌だろ?



俺はベッドに座るとブレザーを脱ぎ、ネクタイを外した。



「ヤるなら早くヤれよ。」
「相変わらずムードねぇな。
ま、いいけど。」



                           

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