愛してください~BL短編集~
第5章 年下じゃ、ダメ?~龍也×遙~
「えっと、ゆっくりでいいです。」
「....俺には大切な人がいたんだ。
今はいない。
そいつの名前は南雲って言って、龍也...お前にそっくりなんだ。」
俺は全て話した。
龍也と
話していると南雲と話しているみたいで楽だった。
俺と南雲が付き合っていたこと。
南雲が死んだこと。
そのせいで俺が壊れたこと。
心に空いた穴を埋めるために売春を始めたこと。
親が離婚してお金の問題があったこと。
全部話した。
話している間龍也は黙って俺の話を聞いていた。
「こんな話龍也にするべきじゃなかったよな。
悪かったな。」
「俺はそんなこと!...」
「最後に...頼みがある。」
最近気づいたんだ。
この気持ちに。
でも俺は汚れすぎた。
龍也の側にはいられない。
だから最後に....。
「俺を......抱いてくれ...。」