
地下病棟の秘密
第9章 わがままな担当患者
アリス「…」
祐樹「アリスちゃ…!?」
ゆっくりと近づくアリスの顔
気がつけば避ける間もなく祐樹の唇には
アリスの
小さくて柔らかい唇が
重なっていた
アリス「…」
祐樹「あ、っと…ごめん…」
アリス「どうして謝るの、キスしたの私
なんだけど」
祐樹「だけどごめん…俺は」
アリス「何真面目な顔して…冗談よ冗談
今時キスくらい恋人じゃなくてもするで
しょう?」
祐樹「…そうだね」
アリスが言うように
今の時代、キスくらい誰とでもする
祐樹だって恋人じゃない相手とキスする
だけど…
祐樹「だけど嫌だな」
アリス「何が」
祐樹「アリスちゃんにはそういう事して
ほしくないな」
アリス「…」
祐樹「軽い気持ちでキスしてほしくない
自分を大事にしてほしい」
アリス「お説教?うざいんだけど…」
祐樹「ごめん」
アリス「疲れたから寝る」
祐樹「わかった、おやすみなさい」
アリス「…」
