
地下病棟の秘密
第12章 本当の気持ち
絢子「じゃあお大事にしてください」
田畑「ありがとう」
絢子「…」
制服を直し
普通に病室を出た絢子
だけどこれだけの時間、病室に入り浸り
出て来なければ何をしてたかなんて
バレバレだった
絢子「…」
涼「絢子」
絢子「涼、さん…」
涼「今、ちょっと話せる…」
絢子「…」
昨日の今日で
あまり話したくなかったが
強引に連れて行かれる形で人気のない
非常口に
連れて行かれた
絢子「…」
涼「昨日はごめん」
絢子「それは…誰に対しての謝罪なんで
すか…私?それとも高戸さん?」
涼「絢子にだよ」
絢子「…」
涼「昨日は売り言葉に買い言葉って言う
か…少し言い過ぎた、ごめん」
絢子「…私こそ…ごめ」
涼「絢子が謝る必要ないよ」
絢子「でも」
涼「僕が間違ってた」
絢子「…」
