
地下病棟の秘密
第12章 本当の気持ち
涼「昨日は仕事なんだから割り切れって
言ったけど…無理だよね…」
絢子「…はいっ」
涼「昨日までは平気だって思ってた、僕
が好きでもない人を抱いても…絢子が僕
以外の人に抱かれても…これは仕事だか
らそこに気持ちはないって…」
絢子「…」
涼「だけどさっき…絢子が僕以外の男と
セックスしてるって聞いて…気にしない
気にしてないふりをしたけど内心、内心
ではすごく気にしてた」
絢子「…ごめんなさい…私…」
涼「絢子は悪くないよ」
絢子「でも」
涼「患者さんに求められればそれに応え
るのが僕達の仕事なんだから」
絢子「…うんっ」
涼「だけど自分でもビックリだよ、僕が
こんな…嫉妬深い男だったなんて」
絢子「涼さん」
涼「祐樹にも本当は嫉妬してたんだ」
絢子「嬉しいです」
涼「本当に?」
絢子「はいっ、すごく嬉しいっ」
