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地下病棟の秘密

第2章 突然の移動



小松「別にいいだろう?だってこの科の
看護師は、痛てて!!」

涼「聞こえませんでした?僕の許可なく
彼女には触れないでください」

小松「わかった!!わかったから」

絢子「…」


耳を引っ張られ
観念し絢子から離れた小松
その隙に絢子はお風呂から上がり涼の背
に隠れた


涼「大丈夫だった?」

絢子「…ありがとうございます」

涼「主任には僕から言っとくから今日は
もう上がって」

絢子「えっでも…はいっ…」


濡れた服を隠せるよう
涼は白衣を脱ぎ絢子に貸してくれた

涼の白衣は大きくて
少しだけタバコの臭いがした
だけど不思議とその温もりに安心する事
が出来た


涼「…」

小松「あの、すいませんでした…」

涼「謝って済む問題じゃないよ、早急に
退院の手続きをするから」

小松「そんな!?だってまだ」

涼「それじゃあ」

小松「…」


涼の宣言通り
次の日には小松は退院した

元々、軽い骨折で入院していた為
突然の小松の退院を誰も疑問には思わな
かった


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