
地下病棟の秘密
第13章 カップルシート
絢子「涼さん、涼さん起きて」
涼「んん…」
絢子「私、もう仕事行かないといけない
から先に帰るね」
涼「うん…」
絢子「じゃあ後でね」
涼「後で」
着替えの為
一旦、家に帰る事にした絢子
幸せな時間を過ごし心も体も満たされて
いた絢子
だけど…
絢子「…女物の、靴」
入る時には気づかなかったが
玄関先には自分の物ではないハイヒール
女物の靴が…
絢子「…」
ブランド物のハイヒール
しかも最近発売されたばかりのデザイン
という事は
涼はこの靴の持ち主を
最近、家に連れ込んだという事で…
絢子「…はぁっ…気にしない気にしない
気にしたらダメだよね…」
自分に言い聞かせるようにしながら
絢子は自宅へと戻った
もちろん
幸せだった気持ちも
いつの間にか不安な気持ちに掻き消され
ていた
