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地下病棟の秘密

第14章 まさかの入院



高戸「お大事に」

絢子「…」


今日あった事
祐樹との事、高戸との事、涼の女性関係
色々な事がありすぎて疲れてしまい
早く眠って忘れたかったが
眠れなかった


絢子「…もう…頭パンクしそう…」


結局
その日は眠れず
寝不足の状況で朝を迎えてしまった


涼「目の下に隈、出来てるよ?」

絢子「…昨日色々あって」

涼「祐樹と?」

絢子「うんっ…えっ?あっ違っ…」

涼「別にいいよ、祐樹が担当になった時
から覚悟はしてたから」

絢子「…」

涼「?」

絢子「涼さん…」

涼「何」

絢子「あ…」


高戸が言っていた事
涼には忘れられない女性がいる

美奈と由佳
初めて聞く名前だった
どんな人なのか、どういう関係なのか
ちゃんと聞いたら答えてくれるかもしれ
ない
だけど聞けない
聞けるわけがなかった
だって…


絢子「…」

涼「絢子?」

絢子「腕の骨折も治ったし明後日には私
退院出来ますよね?」

涼「うん」

絢子「…良かった」


曖昧な関係
恋人ではなくセフレでも
今のこの関係を壊したくなかったから


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