
地下病棟の秘密
第16章 妹の大暴走
涼「妹さん、帰ったんだ」
絢子「ご迷惑をおかけしました」
祐樹「すごい子だったね」
絢子「本当に…」
莉緒が一日でクビになり
病院には平穏な時間が戻っていた
患者さんの中には莉緒を恋しがる人もい
たが
時が経てば
みんな忘れていった
主任「無駄話はそれくらいにしてみんな
仕事に戻りなさい」
絢子「はい!!」
涼「は~い」
祐樹「…」
主任「祐樹先生」
祐樹「はい」
主任「後で少しいいですか?」
祐樹「…はいっ」
涼「…」
絢子「…」
祐樹は問題児ではない
だから名指しで呼び出されるのは珍しく
移動か昇進かと勝手に想像し
心配していたが…
祐樹「主任、俺に話しって…」
主任「祐樹先生、あなたに会いたいって
人から連絡をもらってね」
祐樹「俺に?」
主任「こちらでお待ちだから」
祐樹「…」
