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絢子「ただいま」

莉緒「…お姉ちゃん」

絢子「莉緒、あなた何してるの？」

莉緒「見てわかるでしょう、荷物まとめ
てるの」

絢子「もしかして今日の事…」

莉緒「違う」

絢子「じゃあ何で…」

莉緒「彼が会いたいって言ってきたから
帰る事にしたの」

絢子「帰るって…でも仕事は？まだ一日
しか働いてないじゃない」

莉緒「クビになった」

絢子「クビ！？」

莉緒「元々ボランティアだし色々と問題
起こしたから辞めてくれって」

絢子「クビ…」


失敗のし過ぎでクビになったのではなく
色々出来すぎでクビになった莉緒
嬉しいような悲しいような
でも姉としては
安心だった

だって…


絢子「でも良かった、これ以上問題起こ
す前にクビになってくれて」

莉緒「失礼な言い方」

絢子「本当の事でしょう？」

莉緒「そうだけど」

絢子「（笑）」


その日は久しぶりに
姉妹水入らずの時間を過ごした
社会人になってからはお互い会う時間も
少なくなり
その日は昔に戻ったように
夜遅くまで話した