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アリス「ねぇ、祐樹はどうして医者に？
やっぱり病気で苦しんでる人を助けたい
から？」

祐樹「そんないい話じゃないよ、父親が
院長だから医者になるのが当たり前みた
いな感じで…」

アリス「ふ～ん」

祐樹「でも時々考えたりするよ、あの時
違う道を選んでたらって…」

アリス「やりたい事あったの？」

祐樹「漠然とね、でも今からじゃあ無理
だよ」

アリス「そんな事ないよ」

祐樹「そうかな？」

アリス「今からでも頑張ってみたら」

祐樹「ん…」


今の生活に不満はない
医者になり特殊な科に移されたが
基本的な患者さんを助ける目的は変わっ
ていない

だけど時折考えてしまう
今の自分が本来なりたかった自分なのか
どうなのか…


祐樹「…」

アリス「タクシー呼ぶね」

祐樹「ありがとう…」