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地下病棟の秘密

第19章 残酷な真実



絢子「…はぁっ」


時刻は今
昼の1時を回ったところ
季節は夏から秋に変わりつつあったが
残暑が厳しく
外での待ち合わせは
正直まだ辛いところがあった


絢子「1時か…」


もう何回
腕時計を見ただろうか
何回メールをチェックしただろうか
何回電話をかけただろうか
もう何回、何回…


絢子「…暑い…お腹空いた」


暑さと空腹に耐えながら
絢子は涼が来てくれるのを待ち続けた
来てくれるのを
信じて…


絢子「…!!」


突然
頬に冷たい物を当てられ
振り向くとそこには涼ではない
他の男性が…


高戸「どうも」

絢子「…高戸さん」

高戸「ずっと見てたけどさっきから一人
で何してるの?」

絢子「…関係ないでしょう」

高戸「わかった、涼と待ち合わせでしょ
う、でも涼が来ない」

絢子「…」

高戸「図星だ」

絢子「…はぁっ…そうですよ」


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