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地下病棟の秘密

第20章 過去のトラウマ



絢子「待って、お願い待って」

涼「…」

絢子「涼さん、あのね」

涼「絢子、僕達の関係はもう終わったん
だよ」

絢子「そんな事言わないで…お願いだか
ら考え直して…」

由佳「パパ」

美奈「涼さん」

涼「さっ行こう」

絢子「待って、お願いだから行かないで
行かないで、行かないで!!」


ピピピピピピ(目覚まし時計の音)


絢子「!!」


いつものように
目覚まし時計で目を覚ました絢子
だけど確実にいつもとは違う事があった
それは…


絢子「あれは…夢…」


悪夢を見た
自分と涼との関係が終わる夢
だけど悲しい事にそれは夢などではなか
った

実際に昨日起きた出来事
現実だった


絢子「…はぁぁぁ」


昨日の今日で
涼と顔を合わせるのは辛い
辛過ぎる
だけどそんな理由で休めるわけもなく
重い足取りでいつものように
支度を始めた


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