
地下病棟の秘密
第20章 過去のトラウマ
アリス「祐樹の事、知り合いに話したら
やる気があるなら会ってもいいって」
祐樹「本当に?」
アリス「やる気があるならね」
絢子「何の話し」
アリス「祐樹は近々、病院辞めるの」
絢子「えっ!?」
祐樹「アリスちゃん!!」
絢子「辞めるって…本当なの?」
祐樹「…うんっ」
アリスの登場
そして知らされた祐樹の退職
祐樹は次男だったが将来この病院を継ぐ
と噂されていたし継ぐものと
思っていたが…
絢子「辞めてどうするの…」
祐樹「パティシエになりたいんだ」
絢子「パティシエ?パティシエってあの
お菓子とか作る」
アリス「祐樹の夢なんだって」
絢子「夢…」
祐樹「父さんには反対されたけど…でも
頑張るつもり」
絢子「祐樹さん…」
アリス「私がついてるから大丈夫」
祐樹「そうだね」
アリス「えへへ(笑)」
絢子「…」
言葉にはしなかったが
絢子は二人の関係に気づいていた
祐樹を見るアリスの目、アリスを見つめ
る祐樹の目
それは
医者と患者ではなく
相思相愛の恋人同士だった
絢子「頑張ってください」
祐樹「ありがとう」
絢子「…」
