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地下病棟の秘密

第21章 支え



絢子「早く行かなきゃ…」

高戸「絢子…」

絢子「早く…早く行か…なきゃ…」

高戸「絢子!!」

絢子「!?」

高戸「一体何があっただよ!?こんなに
痩せて…痣だって」

絢子「これは…あの転んで…」

高戸「転んだ?転んでそんなところに痣
が出来るわけないだろう」

絢子「…でも」

高戸「まさか涼に…」

絢子「涼さんは関係ない!!」

高戸「…」

絢子「涼さんじゃない…違う…」

高戸「…悪い」

絢子「…」


雪雄は用意周到で
お腹や背中、二の腕など
服で見えない場所を狙って殴っていた

そして今も…


雪雄「おい絢子!!」

絢子「!!」

雪雄「こんなところで何やってるんだよ
早く来い」

絢子「…ごめんなさい」

高戸「…」


震える体で雪雄の元へ向かった絢子
だけど高戸は…


絢子「!!」

高戸「行く必要なんかない」

絢子「高戸さ…」

雪雄「絢子」

絢子「あ…うんっ…」

高戸「行かなくていい、ここにいろ」

絢子「…」

雪雄「絢子!!」


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