
地下病棟の秘密
第21章 支え
高戸「新藤真、覚えてますよね、忘れた
なんて言わせない」
厚「…」
絢子「高戸さん…」
高戸「…」
新藤真
彼女は高戸の恋人
5年前に事故に遭い亡くなった
救急車で緊急搬送されたが治療が遅れ
その結果
亡くなってしまった
高戸が言うには
その時、厚が真より息子である
涼の治療を優先させた事が死亡の原因だ
と言っていた
だけど当の本人である
厚は…
厚「そんな名前、知らない」
高戸「!!」
絢子「高戸さん!!ダメっ!!」
高戸「離せ!!こういう奴は一発殴らな
いと」
絢子「ダメだってば!!」
高戸「離せよ!!」
絢子「っ…」
怒り狂う高戸を
必死に押さえ宥める絢子
こんなに取り乱した高戸を見るのは初め
てで
真に対する
想いの強さを感じた
高戸「こいつだけは…こいつだけは」
絢子「高戸さん!!」
厚「…」
絢子「そんな事したって真さんは戻って
こないんですよ!!」
高戸「そんな事わかってる!!だけど…
だけど!!」
絢子「高戸さん…」
厚「…」
