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絢子「縁を切るって…そんな」

厚「勘違いしないで、この病院を辞める
ならだから」

絢子「…でも」

高戸「一方的じゃないんですか」

厚「君は」

高戸「彼女の友人の栗原高戸です、彼女
はもう限界です、肉体的にも精神的にも
今の仕事は続けられない」

厚「なら辞めればいい」

高戸「彼女は涼が好きなんです、涼だっ
て彼女が」

厚「涼は将来、この病院を継いでもらう
身です、その為にもちゃんとした奥さん
をもらって支えてもらわないと」

高戸「それは…自分の言いなりにならな
い者はいらないと…」

厚「そう思ってもらっても構わないよ」


絢子「…」

厚「とにかく、病院を辞めるなら涼とは
別れてもらうから」

絢子「あ…」

高戸「…」

厚「…」


言いたい事だけ言って去ろうとした厚
だけどそんな厚に対し
高戸は…


高戸「新藤真…」

絢子「！！」

厚「…」

高戸「この名前、覚えてますよね」

厚「…」