
地下病棟の秘密
第22章 選んだ道
絢子「おはようございます」
あれから色々考え
考え…
絢子「もうすぐ先生が見えますからお待
ちください」
絢子は涼と離れる決断をした
別に涼の事が嫌いになったわけではない
ただ辛かった
これ以上頑張れなかった
それと同時に
同時に…
絢子「…」
高戸「おはよう」
絢子「あっ…おはよう、ございます」
高戸「院長先生いる?」
絢子「あ、はいっ」
同時に高戸の顔が浮かんで離れなかった
気づかない間に高戸の存在が
大きくなっていた
絢子「院長に用事で?」
高戸「まあね」
薬剤師として働いている高戸
絢子が今、勤めてる病院でも高戸が薬を
配達しているらしく
こうして
病院で会うのは
当たり前の事だったが…
高戸「今晩空いてる?」
絢子「えっ!?」
高戸「ご飯でもどうかなって」
絢子「あぁ…はいっ」
高戸「じゃあ夕方迎えに来るから」
絢子「はいっ…」
