
地下病棟の秘密
第22章 選んだ道
絢子「ンッっ、ん、っ…」
高戸「…このままここで…ってわけには
いかないからね…」
絢子「…当たり前でしょう」
高戸「じゃあシートベルト締めて」
絢子「…うんっ」
場所を移す為
再び走り出した車
その間も二人は手を繋ぎ合い
信号で止まれば人目も気にせずキスをし
笑い合った
高戸「着いたよ」
絢子「ここ」
走る事数十分
到着した場所は以前、高戸と来た
下がレストランで上がホテルになってい
る高層ビルだった
高戸「あの時と違う、想いも関係も」
絢子「高戸さん…」
高戸「行こう」
絢子「…はいっ!!」
差し出された手
その手を強く握り返し
絢子は高戸とビルの中へ入っていった
高戸「…」
絢子「…」
