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地下病棟の秘密

第4章 何もしないから


絢子「ふぅ…終わった」


今日は初めての夜勤
夜勤では夕方からの出勤の為
溜まっていた洗濯物を洗ったり掃除をし
て夕方まで少し
仮眠した


両親と妹と離れ田舎から上京して数年
一人暮らしには慣れ始めたが
やっぱり寂しかった


絢子「…そろそろ行かなきゃ」


予定の時間より少し早めに家を出た絢子
その手には綺麗に洗濯をし
アイロンをかけた
ハンカチが


絢子「…」


病院内で
あの格好で会うわけにいかず
昨日会った場所でしばらく待っていたが
外科の先生
祐樹という名前
それだけでは探しづらく
結局その日は会う事は出来なかった


絢子「…時間だ…行かなきゃ…」


ハンカチをカバンにしまい
人目を気にしながら病院の地下へ向かっ
た絢子
着替えを済ませ
気持ちを切り替えると
気合いを入れて今日の勤務を始めた


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