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地下病棟の秘密

第5章 再会



絢子「…結構です」

涼「本当にいいの?セフレになった方が
仕事でも都合がいいと思…!?」


バッチィン(頬を叩く音)


絢子「…」

涼「っう…痛ったぁ…」

絢子「…今日はもう帰ります」


不本意ながら
思わず手が出てしまい
涼の頬を平手打ちしてしまった絢子

涼が悪い
涼があんな事言うから
涼が自分にあんな失礼な事を言い出すか
ら、だから…


絢子「…」

祐樹「絢子さん、大丈夫ですか?」

絢子「…私帰ります」

祐樹「えっ?やっぱりどこか」

絢子「…すいません」

祐樹「あ…」


自分の飲食代を払うと
絢子は逃げるように急いで店を出た

涼に会いたくない
涼に会う前に早く逃げたい
その思いだけが絢子の足を懸命に尽き動
かした


絢子「…手痛い」


涼の頬を叩いた手は今もヒリヒリと痛み
絢子は泣いてしまった

きっと手が痺れて痛いから泣いただけで
涼を想って泣いたわけではない
痛いから泣いただけ


それだけだ…


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