
地下病棟の秘密
第2章 突然の移動
絢子「特別診療科、特別診療科…って…
ないじゃん」
案内板で
特別診療科の名前を探すが
案内板のどこにもその名前を見つける事
は出来なかった
男性「何かお探しですか?」
絢子「えっ、あの…」
男性「僕は特別診療科の天野涼です」
絢子「特別診療科?私、今日から特別診
療科でお世話になる橋本絢子です」
涼「よろしく、特別診療科は地下にある
から案内するよ」
絢子「助かります、案内板に載ってなか
ったから困ってたんです」
涼「特別診療科は特別な人しか利用出来
ないからね」
絢子「あの…特別診療科って一体」
涼「まさか何も知らないの?」
絢子「…はいっ」
涼「特別診療科はいわゆる心理カウンセ
リングみたいな科で患者さんの心を癒す
場所だよ」
絢子「私にも出来ますか?そんなカウン
セリングなんて…」
涼「大丈夫、大切なのは患者さんを想う
気持ち、心だし僕が手取り足取り教えて
あげるから」
絢子「ありがとうございます」
涼「…(笑)」
