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地下病棟の秘密

第6章 夜の散歩



看護師「ちょっと涼、待っ…あっ」

絢子「…」

看護師「何、私達の会話立ち聞きしてた
の?」

絢子「そういうわけじゃ…」

涼「絢子、待たせて悪かったな」

絢子「えっあっ…」

涼「悪いけど絢子と約束あるから」

絢子「えっ!?」

涼「じゃあ行こうか」

絢子「えっ…ちょっと!?」

看護師「…」


涼に肩を抱かれ
一緒に病院を出た絢子
病院を出たら別れようと思っていたが
涼は離してくれず
あれよあれよという間に駐車場の涼の車
まで連れて行かれてしまった


涼「さっきはごめんね」

絢子「あの」

涼「家まで送るから乗って」

絢子「でもさっきの人」

涼「いいよ、セフレの一人だから」

絢子「セフレ…」

涼「ほらっ、早く乗って」

絢子「…はいっ」


複雑な気持ちのまま
涼が運転する車の助手席に乗せてもらい
絢子は家まで送ってもらう事に
だけど
その間も…


涼「…」

絢子「…」


二人の間に会話らしい会話は
一切なかった…


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