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最高で最低な彼♡

第1章 新生活


凛side


ガチャー


凛「ただいまぁ」



はぁーっ



やっと着いたー!!



腰が痛かったからゆっくりしか歩けなくて、いつもの倍かかってしまった。


リビングまでの数歩もゆっくり歩いて、ドアを開けた。



ガチャー



凛「ただいまぁー!ごめん、今日あたしが晩ご飯当番だったのに」



心「遅い。」



ソファーに座って“不機嫌”を全身で表してる心がいた。


凛「ごめんなさい。」


あたしはしゅんとしながら謝った。


が、隣にいた輝一が


輝「何怒ってんだよ、別に今日は俺の日なんだから何時に帰ってきてもいいだろ。」


と、あたしの腰に手を回しながら言った。


心「ちっ」

あ、なんか二人の間にバチバチした何かが見える…。


ってか、あれ?
孝先輩がいない…。


リビングをぐるりを見渡したがどこにもいない。


凛「あれ?ねぇ孝先輩は?」


あたしは睨み合ってる1人の心に聞いた。


孝「ここ」



その質問は心ではなく本人が答えた。



後ろから聞こえてきた声に振り向くと、2階から下りてきたばっかりの孝先輩がいた。


凛「あ、ただいま!ご飯作らなくてほんとにごめんなさい!!」


あたしは手を合わせて謝った。


孝「いや、別にいい。それよりさ、お前いつまで俺に先輩つけんの?」



凛「へ?」


孝「昨日も俺といる時ずっと先輩つけてたし、、
まぁ抱いてるときは呼び捨てだったけど(ニヤ」


凛「っ//うるさい///」


あたしは自然と目が泳いで俯いた。

もちろん顔はゆでダコ状態。


孝「クスッ…何照れてんの?昨日はあんなに自分から誘ってたのに」


クスクスと意味ありげに笑いながらあたしに目を向けてくる孝先輩。


ヤバイ、昨日のこと思い出したら余計に顔が熱くなった気がした。


いや、多分さっきより赤いな。


自分のことでイッパイいっぱいなあたしは気付かなかった。


すぐそばまで孝先輩が近づいて来てたことなんて気づかなかった。


孝「俺のことは呼び捨てしてくんねぇの?」


色っぽく耳元でそう囁かれた。


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