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未成熟の誘惑

第2章 caseなつ

その日、四時間過ぎても妹は帰らなかった。



隣の家なので心配しなかったが、夕食どきには俺が迎えにいった。



夏子の家は明かりが消えていて、今思えば少し不気味だったかもしれない。



俺はインターフォンを押した。



「回想終わり、この先は曖昧でいいよ。先輩」



妹はふわふわしながら、制止する。



思い出して欲しくないのだろう。



「なぁ、お前さ」



「なんですか?先輩」



「やっぱ俺と付き合おうか」



「え」

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