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未成熟の誘惑

第6章 caseいちねんせい

「なぁ」



「なんだい。ちあきい」



「お前はもう、残り少ない」



「そうだねえ」



「お願い、お姉ちゃん。それは駄目だよ」



「言わせてくれ。はる」



津田は潜った



そこで、言わねばならないことだった



そう決まっていたから



「仲間にならないか」



ネズミは笑う



ネズミは泣く



ネズミは怒る



ネズミは



「ちあきい。みを、許すのかい」



「許さないよ。そして、許す」



「お姉ちゃん」



「私は駒じゃない。だから」



ネズミは涙が止まらなかった



嬉しくて嬉しくて、もうはじけてしまいそうだった



「にはは。にはははは。ちあきい。笑っていいんだね、みは」



「笑えばいい。そうやって、綺麗に笑いなさい」



「ありがとう、ちあきい」






残り、七人と一人

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