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未成熟の誘惑

第7章 caseにねんせい

「ハッピーエンドってね。みんなが笑って終わることなのだ」



知っている



知っているだけで、知らないふりはできた



マスターの孤独に踏み入れられるのは、もう誰もいなかった



鍵をもつ唯一のえりなさえ、新しい錠前に苦戦していた



「そこには誰もいないの?本来に?」



「いない」



初めは小さな嘘だった



クマに教えて貰った世渡りを、マスターは悪用したのだ



もう、信じるなんて殺しいことはできない

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