
希望という名の妄想小説
第4章 これって二股…?
ヴヴヴヴ!!ヴヴヴ
「ひぁっ!」
いきなりあがった振動レベルに、あたしは思わず腰をひくつかせる。
「なんだ、嫌がってるわりに感じてんじゃん。まじ変態だわ。」
「ちが…っ」
話している間も休むことなく動き続けるおもちゃにのまれそうだ。
「ぁっ、く…ふぅう」
苦し紛れに顔をふき、そっと目を閉じる。
なんであたしがこんな目に…
「逆効果だって、それ。」
「んんっ!」
あたしが発した大きめの声に、近くの席の生徒がこちらを振り向く。
だけどかまっている余裕はない。
