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嘘でもいいから

第7章 好きになってごめんね

「想さん…もし本当に私のことを
好きになってくれたのなら…
私とても嬉しいです。
前の彼のこと、大好きだったけど…
こんな気持ちになったのは
私、初めてなんです」


私は息を飲み…
緊張で乾く唇を舐め…
ひとつ深呼吸をして…
続けた。


「想さん…
私を選ばなくてもいいです。
だから…私の処女を…
もらってください…」


ガヤガヤとした居酒屋の中の異空間…

金縛りにあったように
動けない2人がそこにいた。

痛い痛い沈黙…


「…優花ちゃん…
それはダメだ…
絶対にダメだ…」

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