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嘘でもいいから

第7章 好きになってごめんね

想さんがすごく怖い顔をした。


「優花ちゃん、君は………

どうして?
大切に取っておくのは君も
いいことだと思っているんだろ?
絶対にそんな無茶なことをしたら
ダメだ。

お父さんとの約束はどうするの?」


「もうイヤなんです…
あんな思いするの…

初めては好きな人がいい。
それに想さんも私を好きなら…

今だって…ここまで男性に言って
断られたら…私…悲しいです。
お願い、想さん…
恋人にしてなんて言いません。

もししてくれないなら本当に今から…」


私はバッグを持って立ち上がった。


「優花ちゃん…っ…
…わかった…わかったよ…
この後、ホテルに行こう…」

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