嘘でもいいから
第2章 君が大切だから
……………………
それからの私は
ひたすら家と会社を往復する
日々を送った。
会社の子たちに飲み会やコンパに
誘われることもあったけど…
私が断り続けるから
次第に誘われもしなくなった。
仕事は残業もあまり無い。
あまりにも時間がもったいない
と考えた私は
お料理教室に通い始めた。
でも、それだけ。
本当に中身のない日々…
地下鉄の中で
仲良さそうに話すカップルを見る。
隼人との一年間…
本当に楽しかったなぁ。
別れる日が来るなんて思わなかった…
ふいに泣きそうになる。
今までずっと何とかやって来れたのに…
別れから三ヶ月が経って
私は隼人のことが恋しくて恋しくて
堪らなくなっていた。